ハッチバックとは? 車の特徴やオススメ車種15選、人気ランキングTOP30を紹介!
カテゴリー: 特選車
タグ: トヨタ / 日産 / ホンダ / マツダ / スズキ / BMW / ミニ / ハッチバック / ノート / プリウス / キューブ / アクセラスポーツ / デミオ / ミニ / スイフト / フィット / 1シリーズ / アクア / ルーミー / MAZDA3ファストバック
2023/07/27
各メーカーの車種ラインナップの中でも、今や大定番となったハッチバック。ただ、「どのような車を指すかよくわからない」という人もいるだろう。
そこで、ハッチバックの定義やメリット・デメリットなどを解説。加えて、人気車種のランキングや、ニーズ別のオススメ車種を紹介する。
目次
- ハッチバックとは?
- ハッチバックのメリット・オススメしたい人
- ハッチバックのデメリット・向かない人
- ハッチバック人気ランキングTOP30【最新版】
- 【燃費を重視したい人にオススメのハッチバック5選】
- 1:トヨタ アクア(初代)
- 2:ホンダ フィット(3代目)
- 3:日産 ノート(2代目)
- 4:トヨタ プリウス(4代目)
- 5:トヨタ プリウス(3代目)
- 【室内の広さを重視したい人にオススメのハッチバック5選】
- 1:トヨタ ルーミー(初代)
- 2:日産 キューブ(3代目)
- 3:マツダ MAZDA3ファストバック(現行型)
- 4:マツダ アクセラスポーツ(3代目)
- 5:ホンダ フィット(4代目)
- 【走行性能を重視したい人にオススメのハッチバック5選】
- 1:スズキ スイフト(4代目)
- 2:マツダ デミオ(4代目)
- 3:BMW 1シリーズ(2代目)
- 4:ミニ ミニ(3代目)
- 5:ミニ ミニ(2代目)
- 【Q&A】ハッチバックにまつわるよくある質問
ハッチバックとは?
ハッチバックとは、跳ね上げ式あるいは横開き式のバックドアを備える車種のこと。狭義では「荷室と乗車スペースが区切られていないこと」や「全長が4600mm以下、車高が1550mm以下」も条件に加わるが、これらは明確な定義ではない。
今日は狭義である「バックドアをもつ小型2BOX車」を指すことが多いが、メーカーによって言葉の使われ方はマチマチ。ただ、一般的にはいわゆる「コンパクトカー」と似たような用いられ方をすることが多く、ここでも同様の意味合いを採用して解説していく。
ハッチバックのメリット・オススメしたい人
まずはハッチバックのメリットを紹介。併せて、どのような人にオススメなのか説明していく。
ハッチバックは燃費性能に優れている。ボディがコンパクトであるため、空気抵抗が少なく、車重も軽い。
特にハッチバックのハイブリッド車は非常に低燃費。燃費のいい車をランキングすると、ハッチバック車の多くが上位に名を連ねる。車で通勤・通学したり、日常的に長距離ドライブしたりする人にはもってこいだ。
ハッチバックはコンパクトで小回りが利くため、運転がしやすい。車幅も広くないので、細い道でのすれ違いもしやすいだろう。
しかも、独立したトランクルームがないため、ボディ後部が切り立った形状をしていることが多く、バックする際も車両感覚がつかみやすいのも利点だ。都市部など道が狭いエリアで運転する人にはうれしいだろう。
ハッチバックはトランクルームと乗車スペースが一体化しているため、降車せずに後席からラゲージルームの荷物を取ることができる。
加えて、後席は分割可倒式であることが多いため、片方の後席を倒せば荷物の出し入れも容易になる。日常的にまとめ買いをする人や、2~3人で旅行や買い物を楽しみたい人には賢い選択肢となるだろう。
ハッチバックのデメリット・向かない人
ハッチバックのデメリットは大きく2つある。ハッチバックが欲しいと思っていても場合によっては向かないケースもあるので、購入前にデメリットもきちんと把握しておこう。
ハッチバックは、セダンと比べると静粛性が高くない。トランクルームと乗車スペースの仕切り壁(バルクヘッド)がないため、走行時にリアタイヤからロードノイズが聞こえやすい。
しかし、最近のモデルでは遮音性が高められているし、スピードを出さなければさほどわずらわしくは感じないはず。「高速道路をよく走るが、車内は可能な限り静かにしたい」という人には不向きと言えるが、そうでないなら試乗してロードノイズが気にならなければ問題なしだ。
ハッチバックはコンパクトであるため、ミニバンなどと比べると後席が狭めだ。後席に複数名が座ると、場合によっては窮屈さを感じることもある。
ただ、こちらも最近のモデルではスペース効率が改善されている。頭まわりや前後席間距離を十分に確保し、大柄な人が後席に座ってもくつろげる車種も少なくない。ミニバンのような広々とした後席を求める人にとっては最善とは言い難いが、そうでないなら必要十分な広さだろう。
ハッチバック人気ランキングTOP30【最新版】
ハッチバックは人気のボディタイプとなるため、各メーカーが主力車種として投下している。多くの選択肢があるため、どの車種を選べばいいか悩む人もいるだろう。
そこで、カーセンサーで実際に問い合わせは多かった人気ハッチバックをランキング形式でまとめみた。2023年1~5月のTOP30は以下のとおり。この中から、ニーズ別にオススメ車種を厳選したので、ぜひハッチバック選びのヒントにしてほしい。
燃費を重視したい人にオススメのハッチバック5選
ハッチバックの魅力である燃費性能に優れる車種をピックアップ。今回はJC08モード燃費30.km/Lを超える低燃費、かつ購入費を踏まえた高コスパなモデルを選出した。
1:トヨタ アクア(初代)
■中古車流通台数:約7200台
■中古車価格:総額33万~237.6万万円
■新車時価格:169万~261万円
初代アクアの特徴は、燃費性能の高さだ。Cd値0.28という優れた空力性のボディに、プリウスで培ったハイブリッドシステム「THS II」を搭載。デビュー時はJC08モードで最高35.4km/L、2017年6月のマイナーチェンジ後は38.0km/Lを達成している。
WLTCモードでも29.8km/Lとなっており、現行の車種を含む燃費性能ランキングでもTOP10に入る低燃費だ(2023年7月現在)。
エンジンとモーターの制御が見事で、走りもスムーズ。車高を1455mmと抑えながら低重心とすることで、安定感も高い。なお、現行型の2代目と比べて、最小回転半径が4.8mに抑えられ、小回りが利くのも初代アクアのメリットだ。
カーセンサー掲載物件は約7200台。内訳は中間グレードである「S」系が最多で、スポーティな「G's」と「GR Sport」が約470台、SUVルックの「X-URBAN」と「クロスオーバー」が約610台となっている。
平均価格は約90万円だが、年式によって価格差がある。2017年5月以前の前期モデルなら総額100万円以下の物件が散見されるが、2017年6月以降の後期モデルは総額110万~190万円がボリュームゾーンだ。走行距離はモデルイヤーが長かったため、5万km以下が3割弱となる。
購入のポイントなるのは先進安全装備。2015年11月以降に第1世代の「トヨタセーフティセンス C」、2018年4月以降に第2世代の「トヨタセーフティセンス」が導入された。ただ、上級グレードには標準化されたが、それ以外にはオプション設定なので、事前に装備の有無をチェックしておくことが大切だ。
▼検索条件
トヨタ アクア(初代) × 全国2:ホンダ フィット(3代目)
■中古車流通台数:約3800台
■中古車価格:総額33.8万~238.9万円
■新車時価格:126.5万~246.4万円
3代目フィットは、日常生活で求められる実用性を広く備えている。居住性が高く、独自の「センタータンクレイアウト」によって後席でも快適だ。荷室はガソリン車なら363Lを確保し、使い勝手にも優れている
防音材や遮音材によって静粛性を高め、乗り心地もよい。ラインナップは1.3Lと1.5Lのガソリン車の他に、1.5Lのハイブリッド車を用意。「スポーツハイブリッド i-DCD」と7速DCTを組み合わせることで、ハイブリッド車でもスポーティに走らせることができる。
気になる燃費性能は、2013年のデビュー時にハイブリッド車で36.4km/L、2017年6月のマイナーチェンジ後は37.2km/Lを達成。現行の車種と比較しても遜色ない低燃費だ。
中古車流通台数は約3800台で、そのうち約半数をハイブリッド車が占める。一方で、スポーティな「RS」や「モデューロ」は約170台と希少となっている。
平均価格は約90万円。2017年5月以前の前期モデルなら総額80万以下の物件が散見される一方で、2017年6月以降の後期モデルは総額110万~160万円がボリュームゾーンだ。走行距離が5万km以下の物件が5割強あるので狙いやすくなっている。
中古車の選び方としては安さを優先するなら前期モデル、そうでないなら後期モデルがベター。後期モデルはデザインの変更に加えて、先進安全装備「ホンダセンシング」の標準化や乗り心地の改善など性能が全体的に高められている。
▼検索条件
ホンダ フィット(3代目) × 全国3:日産 ノート(2代目)
■中古車流通台数:約6200台
■中古車価格:総額18万~262.6万円
■新車時価格:125万~281.3万円
2代目ノートは利便性に優れている。室内長2065mm × 室内幅1390mm × 室内高1255mmとクラスを超えた広さとなっている。当然、後席の居住性も良好だ。荷室は330Lを確保しており、コンパクトカーとしては上々となっている。
最大の魅力は、2016年11月に追加されたハイブリッドの「e-POWER」だ。搭載するエンジンで発電してモーターで走るため、パワフルに加速して、アクセルから足を離すと一気に減速する。そのワンペダルでの運転感覚はユニークだ。
気になる燃費性能はe-POWER車の2WDでJC08モード燃費37.2km/L、4WD車で28.8km/Lを達成。現在でも一線級の低燃費となっている。
中古車流通台数は約6200台で、そのうち約3050台がe-POWER車。メダリストは約1050台、スポーティな「NISMO」は約660台ある一方で、カスタムモデルの「ライダー」は約100台、「AUTECH」は約80台と希少になっている。
デビュー時の前期モデル、2014年10月以降の中期モデル、2016年11月の後期モデルに大別でき、前期と中期ならリーズナブル。総額100万円以下で狙え、前期モデルに至っては走行距離5万kmの物件が総額50万円以下で購入できる状況だ。
ただ、イチオシとなるのは後期モデルのe-POWER車。ボリュームゾーンが総額110万~150万円と、前・中期モデルより高くなるが、コスパで考えればオトクだろう。さらに安全性にこだわるなら、先進安全装備が拡充された2017年9月以降のモデルがベストだ。
▼検索条件
日産 ノート(2代目) × 全国4:トヨタ プリウス(4代目)
■中古車流通台数:約6000台
■中古車価格:総額94.3万~388万円
■新車時価格:242.9万~404.4万円
4代目プリウスはミドルサイズながら、一回り小さいコンパクトカーに勝るとも劣らない燃費性能を誇っている。ハイブリッドシステムの小型軽量化によって、JC08モード燃費はEグレードで40.8km/Lを達成。他グレードでも2WD車で37.2km/L、4WD車で34.0km/Lとクラスを超えた低燃費だ。
注目したいのはEVモードの速度域だ。時速110kmまで対応しており、高速道路でもモーター走行が可能。これによって燃費性能の向上だけでなく、高速走行時の静粛性も高まっている。
パワートレインとプラットフォームを一体的に開発する「TNGA」によって、走行性能も抜群。低重心でハンドリングが良く、しなやかなサスペンションで街乗りも快適だ。
中古車流通台数は約6000台で、中間グレードの「S」系が6割以上で最多。上級グレードの「A」系が約1600台、「Aプレミアム」が約500台となっている。
平均価格は約180万円だが、2018年11月以前の前期モデルと、以降の後期モデルで価格差がある。安さを重視するなら、総額100万円台から狙える前期モデルがオススメ。ただ、先進安全装備がAとAプレミアム以外はオプション扱いなので注意は必要だ。
逆に安全性能を優先するなら後期モデルが最適。先進安全装備が全車に標準化されている。ボリュームゾーンが総額190万~300万円となるが、総額240万円以下でも走行距離3万km以下の物件を見つけられる。
▼検索条件
トヨタ プリウス(4代目) × 全国5:トヨタ プリウス(3代目)
■中古車流通台数:約3650台
■中古車価格:総額30万~359万円
■新車時価格:205万~343.5万円
3代目プリウスは「燃費にもこだわりながら、購入価格も抑えたい」という人にもってこいの1台。1.8Lのガソリンエンジンとモーターからなるハイブリッドシステムを搭載し、JC08モードで32.6km/Lを達成している。
さらに、ボディサイズが全長4480mm × 全幅1750mm × 全高1490mmと、旧型の4代目より小さいのもポイント。背こそ高いが、全長と全幅は小さいので、扱いやすいだろう。
室内は広めで、後席の居住性も優れている。ラゲージルームはゴルフバックを3つ載せられる容量を確保しているので、日常使いで困ることはないだろう。
中古車流通台数は約3650台で、中間グレードの「S」が最多。一方で、最上級グレードの「Gツーリングセレクションレザーパッケージ」は約80台、スポーツモデルの「Sツーリングセレクション G's」は約180台と少なくなっている。
気になる価格は平均70万円で、2011年10月以前の前期モデルなら総額40万円から狙える。以降の後期モデルでも総額100万円以下の物件も約850台あるし、総額50万円台の物件が見つけられる。いずれのモデルでもコスパは高い。
ただ、デビューから10年以上がたっているだけあって、走行距離が多い物件が大半。しかし、不具合を幅広くカバーする「カーセンサーアフター保証」対象車も3割ほど掲載されている。車種の性能と中古車市場を勘案すると、3代目プリウスは今が狙い目だ!
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トヨタ プリウス(3代目) × 全国室内の広さを重視したい人にオススメのハッチバック5選
ハッチバックの中で室内が広く、居心地もよい車種をセレクト。限られたサイズの中で室内スペースを十分以上に確保しており、日常使いで困ることはないだろう。
1:トヨタ ルーミー(初代)
■中古車流通台数:約3000台
■中古車価格:総額49.9万~298.8万円
■新車時価格:146.3万~209万円
現行型ルーミーは、「使える! 動ける広い部屋!」というキャッチフレーズとおりに、居住性の高さが魅力だ。室内長2180mm × 室内幅1480mm × 室内高1355mmと広く、前後乗員間距離も最大1105mmを確保。後席でもゆったりと座ることができる。
実用性の高さも見逃せない。荷室も床面が低く設定されており、重い荷物の積み降ろしがしやすい。後席を倒せば1500mmを超える荷室長となるので長尺ものも積載可能。デッキボードの下にデッキボックスを設置するなど、収納も豊富だ。
乗降性にも優れており、両側パワースライドドアや乗降用大型アシストグリップを採用。ファミリー層にはありがたい装備だろう。
中古車流通台数は約3000台で、そのうち約550台がターボ車。デザインの異なるエアログレード「カスタム」系は6割弱あるので、好みに応じて選ぶことができる。
平均価格は約140万円。ボリュームゾーンは総額90万~200万円で、総額100万円以下の物件も見つけられる。さらに、デザインが変更された2020年9月以降の後期モデルでも120万円から狙えるのもうれしいところだ。
先進安全装備は後期モデルには全車に標準化されているが、2020年8月以前の前期モデルでは物件によって装備されていないので要注意だ。
▼検索条件
トヨタ ルーミー(初代) × 全国2:日産 キューブ(3代目)
■中古車流通台数:約1300台
■中古車価格:総額19.8万~154.6万円
■新車時価格:144.9万~245.4万円
3代目キューブは、背の高さによる立体的なスタイリングが特徴だ。愛きょうのあるデザインに目がいくが、箱型のフォルムによって車両感覚がつかみやすく、最小回転半径も4.6mと取り回しもしやすい。
独自のスタイルを生かした車内は、「走る自分スタイル空間」をコンセプトにして居心地良好。室内長1950mm × 室内幅1395mm × 室内高1275mmと広々している。オプション装備の大型ガラスルーフを備えれば、抜群の開放感を味わえる。
内装も工夫されており、シートの座面を厚めとし、背もたれを高くしたことでソファのような座り心地に仕上げている。
中古車流通台数は約1300台。スタンダードな「15X」と、同グレードの装備を充実化させた「15X Vセレクション」が中心となっている。一方で、エアロモデルの「ライダー」は約60台と少なく、本革シートを備える最上級の「アクシス」に至っては10台以下と希少だ。
平均価格は約40万円。走行距離5万km以下の物件でも総額20万円から狙える。11年以上も生産されていたモデルだが、デザインや仕様を大きく変更するビッグマイナーチェンジはなかった。そのため、年式が新しくなるほど車両価格が高くなる傾向にある。
基本的には予算との兼ね合いで好きなモデルを選べばOK。唯一、気にすべきは2014年11月以前には15Xと15X Vセレクションに横滑り防止装置の「VDC」が搭載されていないこと。先進安全装備はモデルを通じて設定されていない点と合わせて留意しておこう。
▼検索条件
日産 キューブ(3代目) × 全国3:マツダ MAZDA3ファストバック(現行型)
■中古車流通台数:約870台
■中古車価格:総額139.9万~350.3万円
■新車時価格:218.1万~397.3万円
現行型MAZDA3ファストバックの特徴は、デザインの良さだ。2020年の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」で、ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、洗練されたデザインとなっている。
室内はスポーティなルックスからは想像できないほど快適。室内長1820mm × 室内幅1490mm × 室内高1160mmもあり、シートも適度な硬さで座り心地がよい。運転時に適切な姿勢がとれるようにシートなどを調整してあるのもユニークだ。
マツダの持ち味である走りの良さも健在。パワートレインは素晴らしく、1.8Lのディーゼルターボはパワフル。さらに、点火プラグを用いない世界初のガソリンエンジン「スカイアクティブX」では、静かでトルクフルな走りを楽しめる。
中古車流通台数は約870台。内訳を見るとガソリン車の「15S」系と「20S」系が多く、ディーゼル車の「XD」系も約190台と少なくない。モーターで走行を支援するマイルドハイブリッド車も約170台あるが、スカイアクティブX搭載を搭載する「X」系は約80台にとどまる。
平均価格は約220万円。ボリュームゾーンは総額190万~270万円だが、総額160万円から狙うこともできる。比較的低走行な物件が多く、走行距離1万kmの物件が3割を占めている。
毎年のように行われるマイナーチェンジで、走行面などを細かく改善。安全面でも2020年11月に「クルージング&トラフィックサポート」の上限速度が拡大された。ただ、そこまで大きな変更は加えられていないため、希望条件に合えば低年式の物件でも問題なしだ。
▼検索条件
マツダ MAZDA3ファストバック(現行型) × 全国4:マツダ アクセラスポーツ(3代目)
■中古車流通台数:約680台
■中古車価格:総額41.2万~221.5万円
■新車時価格:171.2万~331万円
3代目アクセラスポーツは「車内が広くて万能に使える車をオトクに手に入れたい」という人にとっては有力な候補となる。MAZDA3ファストバックの前身のモデルだけあって、デザインも走りにも優れている。
しかも、室内は室内長1845mm × 室内幅1505mm × 室内高1165~1170 mmと、現行のMAZDA3ファストバックより広い。インパネまわりやシートなどの素材感も良く、居心地は最近のハッチバックと比べても引けを取らない。
先進安全装備の「アイアクティブセンス」もデビュー時から採用。当初は上級グレードのみだったが、2017年9月以降は全車に標準化されたのもポイントだ。
中古車流通台数は約680台で、1.5Lのガソリン車「15S」系が最多。ディーゼルターボ車は1.5Lの「15XD」系と2.2Lの「XD」系はそれぞれ約160台見つけられる。一方で、2016年6月まで設定されていた2Lガソリン車の「20S」は約70 台と少なめだ。
平均価格は約115万円で、総額90万~170万円がボリュームゾーンだ。アイアクティブセンスが標準化された2017年9月以降とそれ以前で価格差はあるが、2017年9月以降でも総額110万円から狙うことできる。
ただ、2017年8月以前でも物件によっては先進安全装備を備えているので、そこまで神経質になる必要もない。シンプルに装備内容と価格をてんびんにかけながら、自分に合った1台を探してみてほしい。
▼検索条件
マツダ アクセラスポーツ(3代目) × 全国5:ホンダ フィット(4代目)
■中古車流通台数:約1850台
■中古車価格:総額107.6万~303万円
■新車時価格:249万~599.9万円
4代目となる現行型フィットは、3代目で発揮した実用性をさらに進化させている。遮音材の量と配置を見直したり、ハイブリッドシステムを刷新するなどして静粛性を向上。当然、燃費性能もWLTCモードで30.2km/Lを達成するなどブラッシュアップされている。
特に素晴らしいのは居住性だ。室内長1955mm × 室内幅1445mm × 室内高1260mmと広さこそ3代目と同等だが、室内の“心地よさ”を追求。前方視界を広げ、開放感が増している。シートもフレームごと改善することで、居心地がよくなった。
さらにシートレイアウトも多彩で、後席は前に倒せるだけでなく跳ね上げも可能になり、車内を自由に使えるようになった。この居住性と使い勝手の良さによって、実際の寸法以上に車内を広く感じられるようになっている。
中古車流通台数は約1850台で、そのうち約6割がハイブリッド車という状況。 グレード別に見ると中間グレードの「ホーム」系が最多。SUVルックの「クロスター」が約240台、最上級の「リュクス」も約140台だった。
平均価格は約175万円。ボリュームゾーンは総額150万~240万円となっているが、総額110万円からでも狙うことができる。走行距離は3万km以下の物件が約8割以上。1万km以下の物件も4割強と、低走行車が大半となっていて選びやすい。
比較的新しいモデルだけにマイナーチェンジによる変更も少ない。そのため、予算優先で好きな物件を選ぶのが吉。ただ、2021年6月にコネクテッドサービスの充実化、2022年10月には安全装備の拡充がされているので、これらが気になる人は改良後のモデルをチェックすると良いだろう。
▼検索条件
ホンダ フィット(4代目) × 全国走行性能を重視したい人にオススメのハッチバック5選
ハッチバックの中でも走りに定評がある車種をチョイス。いずれの車種でもコンパクトなボディだからこその走りを楽しめるはずだ。
1:スズキ スイフト(4代目)
■中古車流通台数:約1550台
■中古車価格:総額66.7万~395万円
■新車時価格:134.4万~208.9万円
4代目となる現行型スイフトは、軽快な走りが持ち味だ。860~990kgと軽量で走りはキビキビとしているが、剛性が高いので安定性にも優れている。特に、欧州仕様のサスペンションを採用した「RS」グレードはハンドリングが機敏だ。
そしてスイフトを語るうえでは「スポーツ」グレードも欠かせない。スイフトスポーツは車好きにとって一目置く存在だが、4代目はその走行性能に磨きがかかっている。
エンジンは、出力を高めた1.4Lガソリンターボを搭載。スムーズに加速できるようにギア比を調整した6速MTと、専用プログラミングを搭載する6速ATをラインナップする。ボディ剛性を高め、スポーツ走行に適したサスペンションを装備することで、コーナリング性能も向上している。
中古車流通台数は約1550台で、そのうち約660台がスポーツで最多グレードとなっている。一方で、マイルドハイブリッド車の「MG」「ML」は約150台、モーターの出力が大きいストロングハイブリッド車は「SG」「SL」「SZ」は約20台と少ない。
平均価格は約140万円。ボリュームゾーンは総額100万~200万円だが、スポーツに限定すると総額110万~220万円とやや高めになる。ただ、スポーツはエントリーグレードのXGとの価格差が、新車時価格で65万円ほどあった。そのことを考慮すれば「狙いやすくなった」と言えるだろう。
注意すべきは先進安全装備の有無。デビュー当初は「セーフティパッケージ装着車」が設定されていたが、2020年5月以降は機能拡張したうえで標準化された。しかし、オプションで「セーフティパッケージ非装着車」で設定されているので、混乱しないように。
▼検索条件
スズキ スイフト(4代目) × 全国2:マツダ デミオ(4代目)
■中古車流通台数:約1700台
■中古車価格:総額29万~221万円
■新車時価格:135万~227.9万円
4代目デミオは「人馬一体」を掲げるマツダらしさあふれる1台だ。ステアリングとシートのレイアウトや、ペダル配置などにこだわり、適切なドライビングポジションを取れるように設計されている。
当然、走行性能にも秀でている。全長4060mm × 全幅1695mm × 全高1500~1550mmと軽量・コンパクトなボディに、2~2.5L並みのトルクを発生する1.5Lディーゼルターボを採用。走りは力強く、ゆとりたっぷりだ。
そのうえでモータースポーツ向けのスポーツグレード「15MB」を設定。ハイオク仕様にして出力を向上した1.5Lガソリンエンジンと、専用のギア比とした6速MTの組み合わせによって、刺激的な走りを堪能できる。
中古車流通台数は約1700台で、そのうち5割弱をディーゼル車が占めている。ガソリン車、ディーゼル車ともにMT仕様が設定されているが、合計でも約80台と少なめ。特に15MBは5台以下とかなりレアだ。
平均価格は約95万円で、ボリュームゾーンは総額80万~130万円。価格を優先するなら2015年12月までに最初期モデルで、総額50万円から狙える。
一方で、走行性能を優先するなら、トルクを調整してコーナリングを支援する「Gベクタリングコントロール」が導入された2016年11月以降がオススメ。安全性能を考慮するなら、先進安全技術「アイアクティブセンス」が標準化された2017年4月以降に注目だ。
▼検索条件
マツダ デミオ(4代目) × 全国3:BMW 1シリーズ(2代目)
■中古車流通台数:約580台
■中古車価格:総額40万~420万円
■新車時価格:298万~655万円
2代目の1シリーズは「駆けぬける歓び」を掲げるBMWらしい爽快な走りを楽しめる。その特徴は、車体前部にエンジンを置き後輪で駆動するFRレイアウトであること。コンパクトクラスとして珍しく、現行型の3代目でも採用されていないため、より個性が際立っている。
前後重量配分が50:50なので、ハンドリングは素直。コーナリング性能にも優れ、FR特有の上質感も漂っている。最小回転半径が5.1mと抑えられ、小回りが利くので運転もしやすい。
パワートレインが多彩で、マイナーチェンジによって細かく変更された。1.5~3Lのガソリンターボの2Lのディーゼルターボを設定。スポーティなMモデルには「シルキーシックス」と称されるBMW得意の直6エンジンも用意されている。ただ、いずれのエンジンでも加速感と操作感は抜群だ。
中古車流通台数は約580台で、前期モデルのエントリーである「116i」が最多。2015年5月以降の後期モデルのエントリーである「118i」系と、2Lディーゼルターボの「118d」系と合わせて物件の中心となっている。一方で、Mモデルの「M135i」「M140i」は合計で約40台と少ない。
平均価格は約120万円。ボリュームゾーンは総額90万~200万円と幅広い。116i系なら総額60万円から狙うことができる。走行距離も5万km以下の物件が7割弱を占めるので、低走行の物件も比較的見つけやすいだろう。
気をつけたいのは、先進安全装備の有無は物件によってマチマチであること。2013年8月以降から「ドライビング・アシスト・パッケージ」がオプション設定され、2015年5月から118iを除く全車に標準化された。つまり、狙いやすい116iと118iは基本的にオプションなので、注意が必要だ。
▼検索条件
BMW 1シリーズ(2代目) × 全国4:ミニ ミニ(3代目)
■中古車流通台数:約2050台
■中古車価格:総額65万~625.1万円
■新車時価格:226万~576万円
3代目となる現行型ミニは、痛快な走りを味わえる。世代を重ねるごとにボディは大きくなっているが、「ゴーカートフィーリング」とたたえられる伝統のハンドリングは健在。リアサスペンションにマルチリンク式を採用し、電子制御のDSCを搭載することで、優れた走行性能を発揮する。
パワートレインは多彩だが、いずれもターボエンジンで軽快に加速してくれる。中でも、突出しているのは2Lガソリンターボを搭載するスポーツグレード「ジョン・クーパー・ワークス」。エンジンや足回りを強化しており、刺激的な走りを満喫できる。
実用性も十分以上だ。4名乗車の3ドアだけでなく、5名乗車の5ドアも用意。安全装備はオプションだったが、2018年5月以降からエントリーグレードの「ワン」を除く全車に標準化された。加えて、快適装備も充実しているので、日常使いにもバッチリ対応してくれる。
中古車流通台数は約2050台。3ドアが約1070台、5ドアが約980台と同程度となっている。
最多となるのはガソリン車で中間グレード「クーパー」で、スポーティな「クーパーS」も約540台と多い。一方で、ディーゼル車の「クーパーSD」と、ジョン・クーパー・ワークスはそれぞれ約200台と少なめ。MT車は全グレードでも約70台と希少だ。
平均価格は約230万円。ボリュームゾーンは総額160万~280万円となっている。ただ、デビューから2018年4月までの前期モデルなら総額60万円から狙え、走行距離5万km以下の物件も総額150万円以下で十分に見つけられる。
顔つきが変わった2018年5月以降の中期モデルは総額160万円から、2021年5月以降の後期モデルは総額260万円からが購入圏内に入る。そのため、コスパを優先なら前期モデルが狙い目。一方で、安全装備を重視なら中期モデル、さらなる性能を求めるなら後期モデルがオススメだ。
▼検索条件
ミニ ミニ(3代目) × 全国5:ミニ ミニ(2代目)
■中古車流通台数:約850台
■中古車価格:総額24.8万~420万円
■新車時価格:217万~570万円
先代モデルにあたる2代目ミニは「スポーティなハッチバックをリーズナブルに手に入れたい」という人にとって賢い選択肢だ。エンジンの出力などスペックは世代相応だが、その乗り味は3代目と同様に刺激的。ハンドリングにも優れ、走りは快活だ。
注目したいのは、3代目よりボディが小ぶりな点。グレードや年式によってサイズは微妙に異なるが、全長3700~3745mm × 全幅1685mm × 全高1430mmと少し小さい分、軽やかに走ってくれる。
デザインが古さを感じさせないのも利点だろう。ミニはBMWが手がけるようになった2001年の初代ミニから現行型までキープコンセプト。元々レトロさを残すエクステリアだけに、10年以上前のモデルでもオシャレさが漂っている。
中古車流通台数は約850台で、最多はクーパー系の約390台。「クーパーS」系は約270台も多いが、「ジョン・クーパー・ワークス」系は約40台と希少になっている。MT車は3代目の掲載台数よりも多い約140台を掲載しているのも2代目のメリットだろう。
平均価格は約60万円。ボリュームゾーンは総額40万~100万円で、デビューから2010年9月までの前期モデルなら総額30万円からでも見つけられる。
ただ、オススメとなるのは2010年10月以降の後期モデル。総額40万円から狙え、走行距離5万km以下の物件でも総額50万円から探すことができる。前期と後期の価格差はそこまで大きくないので、より熟成が進んだ後期モデルを優先するのも一興だろう。
▼検索条件
ミニ ミニ(2代目) × 全国【Q&A】ハッチバックにまつわるよくある質問
Q.ホットハッチって何?
A.ホットハッチとは、ハッチバックのスポーツモデルのこと。明確な定義はないが、高出力のエンジンを搭載したり、足回りや内装などをスポーツに仕上げたりした車種を指すことが多い。ここで紹介したスイフトスポーツやミニのジョン・クーパー・ワークス、その他にもトヨタ アクア GRスポーツや日産 ノート NISMOなどがホットハッチにあたる。
Q. プリウスってハッチバック? セダンじゃないの
A.プリウスはバックドアを備える2BOX車のため、定義上はハッチバックにあたる。しかし、メーカーホームページではセダンと明記されている。その理由は明確にされていない。
ただ、初代プリウスはセダンであったが、2代目へのフルモデルチェンジからハッチバックとなった。その経緯や、エスクテリアのデザインやトノカバーの採用など「セダン風ハッチバック」に仕上げていることがセダンと称する理由と推測できる。
※記事内の情報は2023年7月17日時点のものです。
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