R33スカイラインGT-Rの中古車価格約870万円に絶望した人に贈る「半額くらいで買えるコレ、代わりにどうですか?」5選
カテゴリー: 特選車
タグ: レクサス / トヨタ / 日産 / 三菱 / アウディ / クーペ / GS F / フェアレディZ / スカイラインGT-R / GTO / RS4アバント / RS4 / GRヤリス / 小鮒康一
2025/03/17

R33スカイラインGT-Rが不人気だったのはもう過去のハナシ!
日産を代表する車種のひとつであるスカイラインGT-R。特に第2世代のGT-Rと呼ばれるR32型からR34型は名機と名高いRB26DETT型エンジンとアテーサE-TSと名付けられた4WDシステムを搭載し、そのポテンシャルの高さも相まって新車当時から高い人気を誇っていました。
そんな第2世代GT-Rの中でもR33型は、R32型よりも大型化したボディサイズなどが一部ユーザーから不評となっており、長らく不人気車の烙印を押されていました。
しかし、そんなR33GT-Rが不人気車だったのはすでに過去のハナシで、北米への輸出も解禁となった現在では、平均価格は約870万円とR32の750万円を大きく上回っているのです。(2025年3月10日時点)
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日産 スカイラインGT-R(R33)×全国なお、R33GT-Rはボディが大型化されたことがネガティブに捉えられていましたが、ホイールベースの延長やワイドトレッド化などがなされて安定性が大きく向上。エンジンも当時の自主規制値だった280psこそ不変ながら、最大トルクは36.0kg・mから37.5kg・mへとアップし、ボディ剛性も高められたことで走行性能は大幅に進化していました。

それはニュルブルクリンクのラップタイムにも表れており、R32GT-Rのタイムを21秒も速いタイムを記録。これは「マイナス21秒ロマン」というキャッチコピーにも使用されていたほどだったのです。
また、R33GT-Rにはオーテックジャパン(当時)が手がけた4ドアモデルの「40THアニバーサリー」やNISMOが手掛けた「400R」なども存在しており、実はかなり特別なモデルでもあったのでした。
そういった部分が再評価されつつあるR33GT-Rは、前述したとおりすでにおいそれと手の届く価格ではないところまで行ってしまったため、今回は現状のR33GT-Rの価格の半値くらいの400万~500万円くらいで購入することができ、同じくらい満足感が得られるかもしれないモデルを独断と偏見でピックアップしました。
代替案1|日産 フェアレディZ NISMO(Z34)

GT-Rと並んで日産を代表する車種であることは間違いないのがフェアレディZでしょう。現在はビッグマイナーチェンジを実施したRZ34型が販売中ですが、400万~500万円の予算で考えると、ビッグマイナーチェンジ前のZ34型が狙い目となります。
中でもオススメしたいのが、レースで培ったNISMOの技術が投入されたNISMOロードカーである「フェアレディZ NISMO」です。
これはエンジン、足回り、エアロなど、走行性能にまつわる部分のほぼすべてにNISMOの手が加えられたモデルとなっており、3.7L V6エンジンのVQ37VHR型は355ps/38.1kg・mまでパワーアップ。6速MTの他に7速ATも用意され、圧倒的な走行性能とイージードライブを両立できるのもポイントでしょう。

そんなZ34型のフェアレディZ NISMOは、AT車は300万円台、MT車でも400万円台前半から見つけることができ、500万円前後の予算があれば、走行距離5万km未満の物件も射程圏内となります。
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日産 フェアレディZ(Z34)× NISMO×全国代替案2|トヨタ GRヤリス(初代・現行型)

現行型の4WDスポーツモデルとして真っ先に挙げることができるのがトヨタのGRヤリスでしょう。グループAとラリーと舞台こそ違うものの、モータースポーツで勝つことを至上命題に生まれたGRヤリスもGT-Rと同じ志を持つモデルと言っても過言ではありません。
エンジンは1.6Lの3気筒とGT-Rの半分程度となっていますが、272ps/37.7kg・mという最高出力(前期型)はGT-Rに匹敵するもの。
そしてGRモデルの現行車ということで現在もたゆまぬアップデートが繰り返されており、前期型へも横展開できるアイテムが多くリリースされている点も嬉しいところです。

中古車としてはGRMNや限定車はプレミア価格となっているものの、通常のモデルであれば総額300万円台前半から狙うことができ(1.5LのAT車であるRSは除く)、後期型でもモータースポーツベース車のRCであれば総額400万円台で狙える物件も存在しています。
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トヨタ GRヤリス(初代・現行型)×全国代替案3|三菱 GTO(初代)

スカイラインGT-Rが活躍していたN1耐久選手権で、GT-Rのライバル的存在として存在していたモデルとなっていたのが、1990年から2000年まで販売されていた三菱 GTOです。
当時はGTOというとメチャクチャ大きなボディサイズをもっていたイメージもありますが、実は全長はR33と同等、全幅も1840mm(R33は1755mm)とそこまで大きいというワケではありませんでした。
搭載されるエンジンはV6 3.0Lの6G72型で、ツインターボモデルとNAモデルを設定。駆動方式は全車4WDとなっており、MTの他ATも用意されていました。
当初はリトラクタブルヘッドライトを採用していましたが、1993年8月のマイナーチェンジでプロジェクタータイプの4灯固定式ライトとすると、ターボモデルのMT車を6速化(NA車は5速MTのまま)。そして1998年8月にはさらなるフェイスリフトを実施し、より大型のヘッドライトの採用など近代的なスタイルとなっています。

そんなGTOは新車当時、そこまで人気車種ではなかったこともあって、そこまで中古車としての台数が多いとは言えず、執筆時は最終型のターボモデルの物件は掲載がありませんでしたが、過去の状況を見る限り、ある程度状態の良いものでも400万円台の予算があれば十分狙うことができそうです。
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三菱 GTO(初代)×全国代替案4|レクサス GS F(初代)

GT-Rとは異なりセダンボディとなりますが、圧倒的な走行性能だけでなく、ラグジュアリーで快適さももち合わせるモデルとして満足度の高い1台と言えそうなのが、レクサスGS Fです。
セダンの“F”としてはIS Fが先行して2007年に登場していますが、それよりも新しい世代のGSをベースとしたこのモデルは2015年に登場。
エンジンはIS Fと同じくV8 5.0Lの2US-GSE型ですが、最高出力は477ps/54.0kg・mとさらに向上し、スポーツダイレクトシフトと名付けられた8速SPDSはATながら最短0.1秒での変速を可能とする非常にスポーティなもの。
もちろん足回りやボディ剛性、ブレーキなどもそのままサーキット走行が可能なレベルまで引き上げられている一方で、本革シートやインフォテインメントシステム、先進の運転支援システムなどはレクサス基準のものが備わっており、冠婚葬祭からサーキット走行まで、すべてを1台で賄うことができるマルチな1台です。

新車当時は1100万円を超える価格だったGS Fも、安いものでは総額300万円台で見つけることができるようになってきており、500万円前後の予算があれば走行距離5万~6万km台の物件も射程圏内となります。
大排気量のV8エンジンは今後、さらに淘汰されていくことは確実視されているため、今のうちに手に入れておくのはアリと言えるのではないでしょうか。
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レクサス GS F(初代)×全国代替案5|アウディ RS4(初代)/RS4アバント(2代目)

高性能な4WDモデルをMTで操るというのは、なにも国産車の専売特許ではありません。クワトロと名付けられた4WDシステムをもつアウディがリリースする高性能モデルとしては、Sシリーズが存在していますが、それをベースに更なるチューニングを施したのがRSシリーズとなります。
ここで紹介するのは、アウディのミドルクラスの車種であるA4の3代目モデルに設定されたRS4で、ステーションワゴンのアバントの他、セダンとカブリオレも設定されていました(カブリオレは日本へ正規未導入)。

そんなRS4は、その後のモデルにも設定されましたが、3ペダルのMTモデルだったのは、現在のところ2006年に投入された3代目A4をベースとしたモデルが最後。GT-Rを狙う人であれば3ペダルで操りたいと考えている人は多いでしょうからぜひオススメしたいところ。
搭載されるエンジンは4.2Lの排気量をもつV8エンジンで、最高出力はNAながら420ps/43.8kg・mを発生。大排気量でありながら、8250回転まで許容するという点も特筆すべきポイントです。
にもかかわらず、エクステリアデザインはベース車と大きく変わっておらず、車好きであればワイド化されたフェンダーや明らかに大きなキャリパーなどに目がいくものの、そうでない人にとってはただのセダン/ワゴンに見える部分も羊の皮を被った狼的で好ましいのではないでしょうか。

そんなRS4は新車時は1000万円前後と高額でしたが、中古車としては500万円台から存在しています。状態の良いものは600万~700万円台となりますが、こちらも今後価格は上昇の一途をたどると目されており、決して高い買い物ではないハズです。
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アウディ RS4(初代)×全国▼検索条件
アウディ RS4アバント(2代目)×全国※記事内の情報は2025年3月12日時点のものです。

自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、シビックタイプRに17系クラウンなど雑多な車種を所有中。
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